「電気工学科」と聞くと、「数式ばかりで難しそう…」というイメージを持つ人も多いかもしれません。
でも実際は、電気や電子の仕組みを理解し、それを社会で活かすための“理論と実践”を身につける学科です。
ここでは授業の特徴、学生の雰囲気、主な大学、卒業後の進路までわかりやすくまとめました。
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📘 電気工学科の特徴的な授業
1. 電磁気・波動工学
電気電子の基礎である電磁気と波の性質を学びます。
送電・通信・無線・光技術など、幅広い分野の理解につながります。
2. 回路・電子回路
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電圧・電流・抵抗などの基礎から、トランジスタ・オペアンプを使った電子回路まで体系的に学習。
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信号処理や制御の基礎も含まれ、電子機器の動作原理がわかるようになります。
3. 制御・線形システム
モーターやロボットの動きを数理モデルで解析し、制御する方法を学びます。
実際の課題解決型演習も多く、実践的な設計力が身につきます。
4. 電力・パワーエレクトロニクス
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電力変換や送電、再生可能エネルギーなどを学ぶ分野。
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パワーエレクトロニクス技術を通して、未来のエネルギー社会を支える知識を習得します。
5. 物性・デバイス
半導体や電子材料、センサーなどの基礎を学びます。
スマホや家電の内部に使われるデバイスの設計や開発にも直結する分野です。
6. 数学・情報処理
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解析学・統計学・アルゴリズムなど、工学で使う数学を体系的に学習。
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設計・シミュレーション演習で実践的に活用します。
7. 共通実験・実習
座学で学んだ理論を、回路作成や制御実験で実践。
計測・データ解析・プレゼンまで一連の流れを体験し、応用力と表現力を鍛えます。
👩🎓 学生の雰囲気
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理論と実験に熱心:授業だけでなく、プログラミングや課題研究も積極的。
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チームワーク重視:実習・プロジェクトでは協力しながら課題解決。
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落ち着いた環境:集中して学ぶ学生が多く、キャンパスは比較的静かです。
🏫 電気電子系を学べる主な大学
大学名 | 学科名 | 特徴 |
---|---|---|
慶應義塾大学 | 理工学部 電気情報工学科 | ハード・ソフト両面を深く学べ、目的意識の高い学生が多い |
早稲田大学 | 先進理工学部 電気・情報生命工学科 | 最先端研究と実践力を両立。研究志向の学生に人気 |
東京理科大学 | 創域理工学部 電気電子情報工学科 | 電気・電子・通信を体系的に学び、多様な産業に対応可能 |
東京大学 | 工学部 電気情報工学科・電気電子工学科 | 物理・情報の両方を扱い、研究から開発まで幅広く活躍 |
東京科学大学 | 工学院 電気電子系 | 幅広い電気電子分野を網羅し、産業界や研究職で指導的役割を担う人材を育成 |
🛠 卒業後の進路(タイプ別)
◆ 電機・電子メーカー
日立製作所 / 東芝 / 富士通 / NEC / 三菱電機 / パナソニック / ソニー / ニコン など
◆ 自動車メーカー・交通関連
トヨタ / 本田技研 / JR東日本 など
◆ IT・通信・ソフトウェア
NTT関連(ドコモ・研究所)/ ヤフー / 楽天 / 日本ユニシス など
◆ エネルギー・プラント
東京電力 / 三菱重工業 / 東京ガス / ADEKA など
◆ コンサル・研究系
野村総合研究所(NRI)など
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✍ まとめ
電気工学科では、
「理論的思考力」「数理解析力」「実験・設計力」をバランスよく鍛えることができます。
そのスキルは、電機メーカーだけでなく、IT、エネルギー、通信、研究開発など、あらゆる分野で活かせます。
「難しそう…」と思うかもしれませんが、社会を動かす技術の最前線に立てる学科です。