「法学部って難しそう?」そのイメージ、ちょっともったいないかも

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◆法学部と聞いて、こんなイメージを持っていませんか?

  • 六法全書をひたすら暗記しないといけなさそう
  • 弁護士にならないと意味がない?
  • そもそも法律って、面白いの…?

たしかに、法律の世界は一見とっつきにくいもの。でも実は、法学部は「社会のルールってどう決まるの?」「正義って何?」という問いを真剣に考える、すごく知的で刺激的な場所なんです。

この記事では、法学部で学ぶ内容・雰囲気・進路、そして大学ごとの違いまで、受験生にもわかりやすく紹介します。

◆どんな大学に法学部があるの?

法学部は、国立・私立問わず多くの大学に設置されています。それぞれの大学に特色があり、以下の大学は特に教育・研究・実績の面で全国的に評価されています。

大学名 特徴・傾向
東京大学 法哲学・公法・国際法など、広範な分野で深く学べる。司法試験にも強い。
京都大学 自由な学風の中で、法思想や比較法などを重視する傾向あり。
一橋大学 商法・民法など経済との接点が強く、企業法務にも強い人材を輩出。
慶應義塾大学 実務に強く、企業法務・官公庁・ジャーナリズムなど多彩な進路。
早稲田大学 政治経済との連携が深く、政治学との境界領域にも強みあり。
中央大学 法曹養成に歴史と実績があり、司法試験合格者数もトップクラス。

▶︎ 大学によって「学びのカラー」が違う!
法学部も大学ごとに「理論寄り」か「実務寄り」か、「法と社会の関係に注目」するのかなど、傾向が異なります。「法の仕組みを深く知りたいのか」「実務で使える法知識を学びたいのか」など、自分の興味に合わせた大学選びが大切です。

◆法学部で学ぶこと 〜1年生から4年生の流れ〜

🔹1年生:法律の“言葉”と“考え方”に慣れる

  • 民法・憲法・刑法などの基礎を広く学ぶ
  • 「法的三段論法(事実→規範→あてはめ)」の考え方に触れる
  • 判例の読み方や法解釈の基本的なトレーニング

👉「ただのルール」ではなく、法律がどう社会を支えているかを感じられる時期。


🔹2年生:法の世界を本格的に掘り下げる

  • 専門的な科目(会社法、行政法、国際法、刑事訴訟法など)が増える
  • 条文の構造・趣旨を理解し、判例とつなげて考える力を養う
  • 法律学に加え、政治学や経済学など隣接分野も選択可能

👉抽象的に思えた法の世界が、社会の具体的な課題と結びついて見えてくる。


🔹3〜4年生:ゼミや卒論で自分の問いを深掘りする

  • 関心のあるテーマを選んでゼミに参加(例:環境法、知的財産、刑事政策など)
  • 法律を使って社会課題をどう解決するかを、仲間と議論・研究
  • 卒業論文では、実際の判例や法改正を素材に、自分なりの考察を展開

👉「法律を学ぶ」から「法で考える」へと視点が広がっていく時期です。


◆どんな学生が多い?

法学部には、次のような学生が多い印象です。
・社会の「不公平」に敏感で、仕組みを知って変えたいと思っている
・論理的に考えたり文章で表現するのが好き
・読解や議論を通じて、自分の考えを深めていくのが楽しいと感じる
・全体的に「まじめで地道」な雰囲気ですが、社会や時事問題に関心の高い学生も多く、新聞やニュースに熱心な人も多いです。


◆卒業後の進路は?

法学部出身者は、法曹(弁護士・裁判官・検察官)を目指す人もいれば、
官僚・企業・報道・教育など幅広い分野で活躍しています。

分野 主な進路・就職先例
法律専門職 法科大学院進学→司法試験→弁護士・裁判官・検察官
官公庁 中央省庁(外務省・法務省・総務省など)、自治体職員
企業法務 大手企業の法務部、コンプライアンス・知財管理など
金融・コンサル メガバンク、証券、保険、戦略系・法務系コンサルなど
マスコミ・教育 新聞社・テレビ局・出版社、高校教員、塾講師など

👉「法を学ぶ=法律家になる」だけじゃない。社会の多くの場面で法的な視点は重宝されています。


◆まとめ:法学部は「ルールの意味」を考える場所

法学部は、ただ法律を暗記する学問ではありません。
「なぜそのルールがあるのか?」
「どうすれば正義と実際の制度が両立するのか?」
そんな深い問いに向き合える、社会を見つめる力を育てる場所です。
法に詳しくなることよりも、「考える力」「伝える力」を磨きたいという気持ちこそが、法学部に向いている一番の資質かもしれません。